ダ・ビンチ・コード
3月13−15日 ダン・ブラウン 「ダ・ヴィンチ・コード」 (角川文庫)
文庫で出るのを、首を長くして待っていました。ちょっと訳ありで…
つまり、こういうことなんです。単行本が出版された時に、いの一番にこの作品を読んだ同僚が、「ここ2年くらいの間に読んだ本のなかでは一番面白かった。貸してあげようか?」と言ってくれたのに、その時ちょうどあまりにもツンドク本が多かったため、「あとでね。」とお断りしたのです。1ヶ月ほどたって、「貸して!」と頼んだら、なんと言うことでしょう。「昨日、ブック・オフに売りに行った」というではありませんか。面白くてもその程度なのね、と以来文庫化されるのをひたすら待っていたという次第。けちくさい理由です。
宗教や国家が成立する仮定で、土着の宗教や被征服者の歴史を取り込み、己のものの一部としていくのは、特に珍しい話ではありません。どの宗教にも、国にも、土着の神々や、敵対した文明の痕跡がうかがえます。
ダ・ヴィンチは秘密結社の総長で、作品にさまざまな隠喩を施していた。歴代の総長には、そうそうたる顔ぶれが名前を連ねており、総長と高位のほんの数人だけが、キリストにまつわるある秘密をひそかに伝え続けてきていた。ルーブル美術館の館長が殺され、そのダイイング・メッセージにかくされた謎を、殺人犯の疑いをかけられた主人公(宗教象徴学者ということになっています)が、被害者の孫の暗号解読官と一緒に解いていく、というお話。異教徒である私たちは、面白いお話、で済ませられますが、キリスト教の影響力が今なお強大な欧米ではこの類の話は深刻に取り上げられたのかもしれません。
キリストにまつわる最大の謎は、聖杯伝説ということのようです。が、こんなにどんどん謎が解けていいんだろうか、というのが読みながらの感想。いい人、悪い人、も結構分かりやすいですし。
友人が、読んだあと手元に残さず、売ってしまった気持ちが分かります。結局、映画向きの話なんじゃないでしょうか。5月20日からトム・ハンクス主演の映画が公開されるそうですが、映画だけ見るほうがよかったかも知れませんねぇ。
2006/03/16 23:24 | 本 | COMMENT(1) | TRACKBACK(0) TOP


コメント
そのうちに
そうか、位置づけはB級娯楽作品ですね。
何だかわかった気になりました。
でも、そのうち読もうかな・・・
No:10 2006/03/21 12:16 | susan #CjIliHw2 URL [ 編集 ]
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