運動しましょ
雪が降りました。毎年、センター試験の頃は東京でも雪が降っているような気がしますが、今年は、センター試験終了後。理論上は「大学全入」だそうですし、今年の受験生はラッキー?
村上春樹 「走ることについて語るときに僕の語ること」 (文藝春秋)
作家ムラカミハルキは、アスリートでもあるのです。ランニングについては、これまでもエッセイっぽいもののなかでチラチラ触れていましたから、「フルマラソンを何度走った」と言われてもオドロキはないんですけど、トライアスロンまでとは想像しませんでした。頑張るのね、ハルキくん。
フルマラソンに出場するために、アスリートのハルキくんは、本格的なトレーニングを積んでいます。そのトレーニングは、半端ではありません。なぜそこまで、自分をおいこまなければ。ならないのか。追い込むことができるのか・・・走ることを、生活の一部にできるのは、意志の強い人だと思います。だからこそ、トレーニングで集中力と持続力を高めることは、長編小説を書き上げる力を高めることにも通じると、ハルキくんは説くわけですが。
第5章に、とても印象的な部分があります。ハーヴァードの新入生と思しき女の子たちにどんどん後ろから抜かれて行きながら、ハルキくんはこう考えるのです。
年をとって初めて見えてくることがあるのだと、それが実感できるほどに自分も年をとったのだと痛感します。まぁね、私の場合は、ハルキくんほど自分に厳しく生きてきたわけではないかもしれないけれど。
レイモンド・カーバーのWhat We Talk About When We Talk About Loveを下敷きにしたタイトルだそうです。What I Talk About When I Talk About Runningというわけですね。走ることを語りながら、自分を語ったエッセイです。
ストレートでストイックで(今日は、カタカナが多いですね。)、作り物ではない村上春樹さんに会えたような気がしました。いい本です。
村上春樹 「走ることについて語るときに僕の語ること」 (文藝春秋)
作家ムラカミハルキは、アスリートでもあるのです。ランニングについては、これまでもエッセイっぽいもののなかでチラチラ触れていましたから、「フルマラソンを何度走った」と言われてもオドロキはないんですけど、トライアスロンまでとは想像しませんでした。頑張るのね、ハルキくん。
フルマラソンに出場するために、アスリートのハルキくんは、本格的なトレーニングを積んでいます。そのトレーニングは、半端ではありません。なぜそこまで、自分をおいこまなければ。ならないのか。追い込むことができるのか・・・走ることを、生活の一部にできるのは、意志の強い人だと思います。だからこそ、トレーニングで集中力と持続力を高めることは、長編小説を書き上げる力を高めることにも通じると、ハルキくんは説くわけですが。
第5章に、とても印象的な部分があります。ハーヴァードの新入生と思しき女の子たちにどんどん後ろから抜かれて行きながら、ハルキくんはこう考えるのです。
・・・世の中には僕の手に余る物事が山ほどあり、どうやっても勝てない相手が山ほどいる。しかしたぶん彼女たちはまだ、そういう痛みをあまり知らないのだろう。そしてまた当然のことながら、そんなことを今からあえて知る必要もないのだ。彼女たちのゆらゆらと揺れる誇らしげなポニーテールと、ほっそりとした好戦的な脚を眺めながら、僕はそのようなことをあてもなく考える。そしてペースを守りながらのんびりと川沿いの道を走る。
僕の人生にもそのような輝かしい日々が、かつては存在したのだろうか? そうだな、ちょっとくらいはあったかもしれない。しかし、もし仮にそのころの僕が長いポニーテールを持っていたとしても、それは彼女たちのポニーテールほど誇らしげには揺れていなかっただろうという気がする。
年をとって初めて見えてくることがあるのだと、それが実感できるほどに自分も年をとったのだと痛感します。まぁね、私の場合は、ハルキくんほど自分に厳しく生きてきたわけではないかもしれないけれど。
レイモンド・カーバーのWhat We Talk About When We Talk About Loveを下敷きにしたタイトルだそうです。What I Talk About When I Talk About Runningというわけですね。走ることを語りながら、自分を語ったエッセイです。
ストレートでストイックで(今日は、カタカナが多いですね。)、作り物ではない村上春樹さんに会えたような気がしました。いい本です。
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