11月後半からの読書記録
先日、アウトプットができない状態のようだと書きましたが、理由はなんとなくわかっているのです。時間をかけて少しずつ読んでいる、ある小説(種明かしはまたの機会にいたします)の毒にあたったに違いありません。
さて、順を追って読んでいた本の書名を挙げておきましょう。
ダイ・シージエ 「フロイトの弟子と旅する長椅子」 (ハヤカワepi <ブック・プラネット>)
「バルザックと小さな中国のお針子」の作者の長編2作目。乾いたユーモア、とでも言うのでしょうか、風変わりで面白い小説です。かつては死刑執行人だったという悪徳判事のために処女を探して旅をする精神分析医という設定からして、何を言うべきか・・・これがあれの風刺で、というような読み方はいくらでもできそうですが、しません。
最近、ハヤカワ書房は頑張っているなぁ、と嬉しく思っています。
チャールス・ラム 「シェークスピア物語」 (新潮文庫)
今年の私の頭の中には、イギリスがどっかりと居座っているようです。こんな古い本で、暇つぶしをしました。(購入したのが、昭和37年ですから、45年前。私は幾つだ!)
ラム姉弟は、「私たちはこれを少年少女のシェイクスピア研究の助けにしたいと希望して書き始めた」そうですが、いかにもとてもよく考えられており、筋を追うだけでなく、台詞を取り入れて物語が構成されています。薄っぺらなノベライズ本とは格が違います。
本谷有希子 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 (講談社文庫)
作者は、とても専属の俳優がいないというユニークな形態の「劇団 本谷有希子」の主催者です。これは、その劇団の第1回公演の作品を、小説に仕立て直したものです。委細かまわず、ぐいぐいと引っ張っていくパワーがあります。
一度、「劇団 本谷有希子」のお芝居を見に行こうと思います。
村上春樹 「東京奇譚集」 (新潮文庫)
いかにもムラカミハルキらしい短編小説集。どんなに不安定な世界が描かれていても、読んでいる私は不安になることがない。
宮部みゆき 「誰か Somebody」 (文春文庫)
相変わらず緻密です。宮部さんは、アメリカのミステリーなどたくさん読んで研究しておられるのか・・・
時代物に比べ、現代物では、もうすこし現実の社会にかかわろうとする意志が強く出てくるように感じますが、それはやはり宮部さんが「同時代人」だからだと思います。
・・・
ちょっと一休み。続きはまたのちほど。(最近、また後で、が多いですねぇ。TVの見過ぎかしら)
2007/12/15 11:27 | 本 | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP


コメント
enoさま
コメントありがとうございました。
enoさんのサイトも拝見いたしました。
原画がとても素敵でした。
No:160 2007/12/17 22:02 | Carat #bgxCnv1A URL [ 編集 ]
「東京奇譚集」を読んでくださってありがとうございます。
表紙の「猿の絵」はどうですか?
表紙の絵も気に入って貰えると嬉しいです。
今後とも宜しく(´・ω・`)ノENOKI
No:159 2007/12/15 22:37 | eno #hdP62FSI URL [ 編集 ]
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