立冬

今日は立冬でした。空気がひやひやしていました。この季節、小春日和の日には、仕事をするのがいやになります。もったいない気がして。

すっかり日の暮れが早くなりました。ふとブラインド越しに外を見て、
「あら、お天気が悪くなったの?」
「Caratさん、日の暮れるのが早くなったんですよ。」
会社で、4時半過ぎのことでした。

つるべ落としの秋の日は、読書にいそしむのが一番です。体調が悪くて、この一週間、「今日は頑張るけど、明日は休むぞ」と思いつつ出勤しているのですが、それでも本は読む。

カズコ・ホーキ 「イギリス人はつらいよ (ネスコ・文藝春秋)
高尾慶子 「イギリス人は・・・のシリーズを3冊 (文春文庫)

カズコ・ホーキさんは、フランク・チキンズというユニットを率いるイギリス在住のパフォーミング・アーティスト。高尾慶子さんは、永住権を得てイギリスで老後を過ごすおばちゃま。お二人とも、迫力があります。夫が転勤になって・・・というのではなく、自分でイギリスに住むことを決めて、自分の力で生き抜いてきたお二人ですもの。当然といえば当然。

だから、彼女らの描くイギリスには、バラの花があふれていたりはしません。ふたりとも、イギリスで生きるということは、孤独に耐えること、だと言っています。他人に寄りかかることは出来ない国。自立した大人でないと、暮らせません。

でも一方で、たとえば、カズコさんは、「イギリスは、エキセントリックが暮らしやすい国」だと喝破したりしています。大人の国だから、他人を尊重する。こうあらねばならない、という押し付けがない。それは、反対側から見ると、暮らしやすい、につながる大きなポイントかもしれません。

慶子さんは、労働者として自力でイギリス永住権を勝ち取ったことを誇りに思っておられます。だから、マーガレット・サッチャーが、イギリスを改悪したのが気に入らない。ことに、教育にかかわる支出を削減し、次の世代を育てることを怠ったのが、許せない。イギリスは、ひどい国になったとお嘆きです。

でも、日本でも、教育の現場は、ずいぶんとひどいことになっているじゃありませんか。それに、人と同じじゃないと生きていくのが大変ですし、日本も決していい国じゃありません。
彼女らのコメントは、いまの日本を映す鏡のようなもの。多少の曇りはあったとしても、です。

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