暖冬
2月も今日で終わり。12月から2月までのいわゆる「冬」の3ヶ月のうちに、東京ではとうとう「冬日」が一日もなかったとのこと。そりゃあ、寒いよりは暖かい方が楽ですけれど、やっぱり変です。昼間は陽が射して暖かいけれど、朝の空気はきりりと引き締まって・・・というのが、関東の普通の冬。何事も普通が一番です。
向田邦子 「幸福」 「家族熱」 (ともに新潮文庫)
引き続き、向田邦子さんのシナリオを読んでいました。幸福はリアルタイムで見ましたけれど、家族熱は見ていません。浅丘ルリ子さんが出ていたのは覚えていますけれど・・・。
最近の連続ドラマは10回が普通になってしまったようですが、向田さんの時代、1クールは13回が普通でした。「幸福」が13回、「家族熱」は14回の連続です。これだけの長いものになると、途中で膨らんだりしぼんだりするエピソードもあったと思うのです。また、よい意味で視聴者の期待を裏切ったであろうと思われる展開もあります。でも、軸は全くぶれていません。これでこそ、脚本家が仕事をした、といえるのではないでしょうか。
さて、1980年放送の「幸福」は、それまでの向田路線です。乱暴を承知でまとめてしまえば、2組の兄弟の愛と葛藤を描きながら、人間の幸福とは何なのか、その本質に迫るというドラマ。岸恵子、竹脇無我、津川雅彦と出演者の顔ぶれも豪華です。笠智衆さんや藤田弓子さんも。だって、ゴールデン枠ですもんね。竹脇無我さんの恋人で岸恵子さんの妹という役を中田喜子さんが演じていて、まぁ、この役がヒロインではあるのですが、なんだかあまりにも女の部分が強くて、そこが嫌でした。(そういう風に書かれているのです。中田さんの責任じゃない。)
「家族熱」のほうは、1978年放送。あえて言うならば、「冬の運動会」的な、ある一家の崩壊と再生の物語ですが、読んでいて結構しんどいものがありました。ドラマを見てもしんどいだろうなと思います。視聴率はどうだったのでしょうか・・・当時、ドラマの制作は、今ほど視聴率に踊らされることがなかったのかもしれませんね。
2007/02/28 23:58 | 本 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP







