はっきり言って・・・

今年は本が読めていません。
1. 一冊読むのに時間がかかる。目の疲れ?
2. これは!と惚れ込むような本にあんまり出会えない

ただし、探し物のほうは、着々と見つかっています。例えば、清水邦夫全仕事3巻
探しましたわよ!手に入れましたわよ!
ちょっと値が張ったりしたのが難物ですが、大満足。
来月の「タンゴー冬の終わりに」のチケットも一枚だけ手に入りましたし、嬉しいな。

もうひとつ、何年も探しているのが「白ナイル」と「青ナイル」。「青ナイル」のほうは最近やっと、日本の古本屋のサイトなどでも見かけるようになって来ましたが、「白ナイル」は見つかりません。
セットで読みたいと思っているもので、「そうだ、英語で読めばいいんだ」、と発想の転換をしました。さっき、Amazonで洋書のペーパーバック版を注文。そのあと、Amazonマーケット・プレースでどちらも1冊ずつ出品されているのを見つけましたけれど、高い。
1冊分で2冊買えたので、文句は言いません。


石田衣良 「アキハバラ@DEEP」 (文春文庫)

石田さん、相変わらず軽妙なタッチでお上手なんですけど…これはなんだかねぇ、ちょっと違います。だって私たち、結構ITに詳しくなってしまってるんだもん。現実離れしすぎていて、騙されるわけにはいきませんって。
石田さんは、誤解を恐れずに言えば、直木賞をとる前の作品のほうがいい。「池袋ウエウトゲートパーク」をはじめて読んだ時は、友だちに勧めまくったんですけど・・・あら、去年もこんなことを書いていましたわ。
でも、文庫本が出るたびに買い続けるでしょうね。なんたって、通勤電車で気分転換に読むには最適ですから。

2006/09/30 22:16 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

懐の深さ

2台あるHDD/DVDレコーダーの容量が一杯になって、まじめにダビング作業をしないとヤバイ状態が続いています。とりあえずサッカー専用のほうは、Wカップの試合を片付けなくてはなりません。

結構ややこしいのですよ、これが。アナウンサーの訳知り顔は見たくないし、時間によっては途中で「ではここでニュースを・・・」みたいなのも入っていますし、まぁ、ニュースなどは自動的にチャプターが入っていますけれども、それを消しただけではニュース番組の最後の画像が一瞬残ってしまうことが多いのです。ところが家庭用のレコーダーでは、きっちりかっちり編集ができるわけではないので(コマ編集は時間がかかって大変!)、どこで妥協するか決心するのは結構難しいわけで。

日本戦は3試合ともダビング済み。決勝・三位決定戦・準決勝2試合もダビング済み。さて、準々決勝4試合、どうしよう・・・予選リーグの試合はどうしよう・・・とまあ大体このあたりで、毎回手が止まってしまいます。止まっているのはアタマのほうかもしれませんが。

それなのに、DVDを見たりしてしまう・・・

ナイジェル・コール監督 「カレンダー・ガールズ  (DVD)

イギリスはヨークシャーの田舎町、婦人協会のメンバーが、資金集めの一環として自分たちのヌードカレンダーを作る、というお話。実話です。1999年に、本当にカレンダーが作られ、30万部、およそ1億円も売り上げたとか。
お涙頂戴でもないし、おチャラけているわけでもない。家族との絆、仲間たちの葛藤や和解もさらりと描いて、気持ちの良い出来上がりの映画になっています。
バスの行き先がSkiptonですって・・・30年近く前、通ったことがあります。懐かしいなぁ。俳優さんたちは、ヨークシャー訛りで話しています。なんとなく、無骨な感じの響きです。
でも、田舎だって風景だけじゃありません。イギリスは民度が高い、懐が深いなと思い知らされる。そんな映画です。

2006/09/26 06:34 | 映画COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

のどかな日曜日

気がつけば、今月ブログの更新は土日のみ。それだけ、平日は余裕がないということでもあります。というのは言い訳かなぁ。

このところ、休日はなぜか時間の流れが違うのを感じます。ぼーっとしたり出かけたり。
この前の3連休は、国立競技場でエスパルスvsアントラーズを見ましたし、船橋のIKEAにも行きました。充分活動的な休日の過ごし方ではありませんか!
ということは、平日の仕事で疲労困憊、というわけでもなさそうですね。(忙しいことはいそがしいんですが・・・)
要するに、「毎日書くぞ」というほどの根性がないだけですか…

今日のサッカーは、試合開始が3時からだったので、鹿島まで行こうか行くまいかと悩みましたが・・・BSiで見られることが分かったので、鹿島には行かずテレビ観戦。

鹿島は本当に不便です。夜の試合の日なんて、その日のうちに家に帰り着けるかどうか怪しいもの。JRは、行きはよいよい帰りは怖い、帰りは3回くらい乗換えをしなくてはならない。バスは、スタジアム周辺の大混雑を抜けるのにどのくらい時間がかかるか分からない。
いいスタジアムなんですけど、なかなか足が向きません。

やなぎクン、ずいぶん良くなってきましたね。あと一息。エスパルス戦は印象に残るプレーがあまりなかったのですが、ナビスコの準決勝で決勝ゴール。今日は丁寧にプレーをしていると言う印象でした。ナビスコ決勝で完全復活と行きたいものです。あっ、ポスト小笠原の野沢くんとの連携はまだまだです。それに、やなぎのダイレクトやワンタッチのポストプレーに対して、中盤の押上が遅すぎます。でも、10冠がかかった試合ともなれば、選手たちの気合も違うでしょうから、心配しなくても大丈夫?

今日は久しぶりにお散歩もいたしました。夕暮れの川べりは犬たちの天国。ネコも散歩させようかと思うくらい。

2006/09/24 21:36 | サッカーCOMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

5周年

今日は秋分の日。今の住まいに引っ越したのが、2001年の秋分の日でしたから、この住まいも丸5年になるわけです。

5年は長いのか、短いのか。子供の頃、父の転勤で、同じところに住むのは大体5年前後でした。それを考えると、長いとも思えます。が、実際のところ、日々暮らしは慌しいばかりで、5年分の実りがあったとも思えません。残念ですが。

この風景に魅せられて、もしかしたら騙されて、ここに住むことにしたのですが、江戸川は私にはちょうど良い自然です。夏には、水上スキーやジェットボート(PWCというらしい)を楽しむ人も多く、どこへ行かずともリゾート気分を満喫できます。そろそろ今年のシーズンも終わりでしょうが、今日は夕暮れまで、PWCを走らせている人たちがいました。
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高層マンションがふえているのでしょう、はるかに東京を見渡すとビルの影が森のよう。
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日の暮れはずいぶん早くなりました。それでも、少年たちの野球はまだ続いています。江戸川河川敷のグラウンド、もしかしたら小学生の亀梨クンもプレーしたことがあるのではないかと、ひとり悦に入りながら眺めています。
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次の5年は、この風景のなかでどんな暮らしをすることになるのでしょうか…

2006/09/23 21:29 | 雑記COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

なつかしのギリシア悲劇

エウリピデス 「オレステス」「エレクトラ」 (人文書院 ギリシア悲劇全集 第4巻)

基本的に本を捨てない私の本棚には、大学時代に読んだ本がいろいろ残っています。今回見た「オレステス」に出てくる台詞がいくつか気になったものですから、人文書院の「ギリシア悲劇全集」を引っ張り出してきて読んでみました。

「オレステス」の上演は、紀元前408年。アテネはスパルタとの覇権争いであるペロポネソス戦争の真っ只中にありました。

ギリシアの法を正しく代弁する人物は、クリュタイメストラとヘレンの父、テュンダレオスです。

「・・・なぜならアガメムノンが一命を落としたときのことだが・・・こいつは聖なる法にうったえ流血の罪に罰を加えて、母を館から放逐すべきだったのだ。そうしたら狂気の不幸には陥らずに正気であり得、また法にのっとり崇神を保ちえたはずである。」
「・・・妻たる女が夫を殺害した場合、今度はその子が母を殺し、このまた子が殺人に報いるに殺人を持ってするならば、災いの果てはどこまで進んで行くだろうか。これらのことを古の祖先はいみじくもお定めになったのである。すなわち殺害の血を流したものが、人目につくところに現れたり人に出遇ったりするのを禁じてこれには追放の刑を加え、仇討をしてはならぬと定められた。こうしなければ、いつまでも誰か一人が殺人罪に絡みつかれて、最後の汚れをその手で犯さねばならないからだ。」

 
次にオレステス。母殺しの動機をアポロンの神託に求めています。でも、どう読んでも彼の弁明には理がないと思われます。つまり、お祖父さんが判断の基準を法におくような、確固たる信念がないのです。

 「・・・彼女は、全ヘラスのために館を空け武器を取って戦に赴いた夫を裏切り、閨を清浄に保ちませんでした。しかもその罪を知りながら自ら罰をうけようとはせず、夫から罰せられまいとして、私の父上を殺害しました。」
「アポロン様をごらん下さい。中央の臍座を占めて、人間どもに明らかなお告げを賜り、わたしどもはすべてあのお方の仰せにしたがう。」


このあと何度も、都合が悪くなるとアポロンを非難しています。これじゃ、自分勝手で何でも人のせいにする、どうしようもない若者じゃありませんか。

ポリスの全市民の前で上演されたギリシア悲劇は、その時代の市民たちの気分、おそらく厭戦気分を、かなり正確に反映しています。結局のところエウリピデスは、主義主張でガチガチ争うのは止めようよ、といいたかったのでしょうね。例のごとくに「機械の神様、デウス・エクス・マキナ」を登場させて解決を図っています。今回の神様は、オレステスに神託を授けたアポロン。「オレステスはアテナイに行って裁判を受けよ」というのは、第三国による調停を感じさせます。ギリシアの昔から、人間の考えることは少しも変わっていないのだとよく分かります。

「オレステス」が問いかけていること。それは、相反する二つの正義をどのように共存させるか、ということです。そこに、今の世界の状況を見据えて、この作品を上演する意義があります。ただ、芝居は隠喩でよい、というのが私の持論です。ゆえに、今回のように、国旗や国歌を撒き散らす演出は、好きじゃありません。頑張っていた俳優さんたちの演技、彼らが作り上げた世界を、一瞬にして壊してしまう。
商業演劇ですし、観客に多少なりとも危機感を伝えるには、一番良い方法だったのかもしれませんが。

「じゃぁ、あんたならどうするの?」と問いかけられると、答えはないんですけど。

2006/09/17 10:34 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

オレステス

またまたシアターコクーンで、蜷川芝居を見てきました。
今回は、藤原竜也くんで「オレステス」。

エウリピデス 翻訳 山形治江 演出 蜷川幸雄
出演 藤原竜也 中嶋朋子 北村有起哉 香寿たつき 吉田鋼太郎 寺泉憲 瑳川哲朗



これは、ギリシア神話のアトレウス家の物語に基づいた悲劇です。ギリシア神話のうち、英雄たちの逸話には、いくつかの家系が繰り返し出てきますが、このアトレウス家もそのひとつです。結構悲惨なと言うか呪いと殺人の連鎖と言うか・・・その家の物語の最後に位置するのが、オレステスとその姉のエレクトラです。

ギリシア悲劇は、野外劇場で白日の太陽のもと、仮面をつけた俳優たちによって上演されました。劇空間が閉じていないこと、台詞が重視されていたことなどの特徴は、近代演劇の対極にあるといえます。

さて、そのようなギリシア悲劇を、今回蜷川さんはとてもシンプルな装置に乗せて送り出しました。灰色の館の壁に入口の白いバツ印が浮かんでいるだけです。へぇー、と思っていたら、なんとが降りました。それもかなりの水の量。俳優さんたち、寒かったでしょうね。

父の仇を討つことは、母殺しの汚名を着ること。血で血を洗う呪いと復讐の連鎖をどうやって打ち切ればよいのかという「オレステス」のテーマは、中東の状況が泥沼化する今の世界にこそふさわしいものかもしれません。法に違反した報復殺人は悪だと言い切るオレステスの祖父、テュンダレオスの言葉が印象的です。ただ、中東の戦争に関わっている国の国歌が流れ国旗を印刷したビラがまかれるという最後の場面の演出は短絡的に過ぎました。

藤原くんは大人になりました。いい俳優さんです。

2006/09/16 07:17 | 舞台COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

重陽の節句

昨日は、9月9日、重陽の節句でございました。お月さんも満月がすこ〜し欠け始めたくらいで、お綺麗でした。

やっぱりこういうものは、旧暦でないと実際の気候との乖離がありすぎます。夜は涼しいとはいえ、バリバリの残暑ですもの。
気になって暦を見たところ、今年、旧暦では重陽は10月30日にあたります。これもちょっと微妙ですね。2週間ほど遅いような気がしてしまいます。

家から見える川では、今日も若者がジェットボートや水上スキーを楽しんでいます。彼らは夏を惜しんでいますけれど、私は早く夏が去ってほしい。やはり、年齢によって体力の消耗度が違うのですよ。

父が胆石の手術を受け(既に退院)、私も体調が悪く(検査結果待ち)、病院を掛け持ち。

そんな時に来るなよ、イギリス人!
(実は、私が呼んだんですけれど。) 

イギリスからの出張者2人と、イギリス英語漬けの1週間を過ごしました。2人の発音がすこ〜し違うので出身地を聞いたところ、ひとりは南、もうひとりはロンドンの少し北の出身だとか。聞き分けた私は偉い?

がちがち仕事をしたあと、最終日には客先の担当者(これもイギリス人)も一緒にカラオケに…最近、カラオケに行く時は必ず外国からの訪問者と一緒ですね。まぁ、昔と違って、英語の曲も充実していますから、好き勝手に歌ってもらえばいいのは楽ですけど。

困ったのは、彼らの歌っている歌を、私が全く知らないこと。歌手の名前は知っているんですけどね。一緒に歌おうといわれても、ねぇ。
外国の人たちは、リクエストした人が歌うのを聞く、というより、知っている歌はみんな一緒に歌うのです。仕方がないので、ビートルズのYellow Submarineなど歌ってみました。

なんと言う一週間だったことか…
やれやれ、と締めておきましょう。村上春樹風にね。

2006/09/10 12:47 | 雑記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

老いと向き合うこと

バーバラ・ピム 「秋の四重奏」 (みすず書房)

現代のオースティンという評価を得た作者だそうです。
そろそろ定年を迎えようという年齢の男女が4人。彼らは同じ会社の同じ部署に勤めています。が、特に親しくしているわけでもありません。心の底までお互いにさらけ出すことはなく、毎日毎日同じリズムで刻まれる変化のない日々。たしかに、オースティン的ではあります。

女性二人がまず退職し、男性二人はおそらくあと1-2年は勤めるような雰囲気です。レティとマーシャの退職の日、誰も彼らがどんな仕事をしていたのか知らず、上司は、「自分が何も知らないという事実こそ、彼らが完璧に仕事をしていた証だ」などという送別の辞を述べるほど。こういうのは、ちょっと痛いですね。定年が見えてくる年代になると。

マーシャは亡くなり、レティは老後の計画を立て直す必要に迫られ…このあたり、どうしても女性たちのほうが気になります。年を重ねるごとに譲れない部分が大きくなっていくものです。所詮、人間は一人で死んでいくものですけれど、生きている間、どれだけ自分を守りつつ他者と心を通わせることができるのか、難しいところです。

ちょうど読み終わった日に、久しぶりでちょっと年下の友人に会ったものですから、あまり本の貸し借りをしない私としては珍しいのですが、話をするより読んでもらおうと、そのまま貸して(押し付けて?)しまいました。

考えさせられることの多い一冊です。

2006/09/03 18:52 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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