よいお年を!

やはり年越しには自分なりの決め事があります。例えば、掃除は夕方までに終え、夜は入浴、洗濯をすべて終えてからTVを見ながらちょっと飲んで、ゆっくりお蕎麦をいただく、そして除夜の鐘とともに、早稲田の穴八幡で受けてきた「一陽来復」の御札を貼る、など。たいしたことではないのですが、なかなか計画通りに運ばなくて最後はバタバタとしてしまいます。情けない有様です。

さて、お正月から書いてきたこのBlogもちょうど一年になります。忙しく、慌しく、過ごした年でしたが、それなりに本は読めたように思います。今年の収穫は、アリステア・マクラウドの小説。読んだあとで、私もこの登場人物たちのように、愚痴をこぼさず、静かに、頑張って生きていこう、と思いましたもの。

12月24・25日 重松清 「トワイライト」 (文春文庫)

この小説で読み納めはないんじゃないかな、と思っていたのですが、クリスマスの後は本を読む時間がありませんでした。仕方がない。

重松さんの小説には、しばしば多摩ニュータウンが登場します。そして60年代前半にうまれた、今ちょうど40代の人々。みんな、夢見た未来を手に入れることはできなかった。人生は、もっと辛く「・・・ら、・・・れば」的な悔恨にみちているけれど、でも生きていかなくてはならないのです。重松さんなりの、同世代に対する応援歌のような気がします。

これから年賀状を書かなければなりません。
では皆さん、よいお年を!

2005/12/31 13:17 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

あと一週間!

おやまぁ、今年も残すところあと一週間となりました。時間の経つのは、なんて速いんでしょう!

来週は世間さまより2日ほど早めに休みに入りますし、本格的な仕事は22日まで。そのためでしょうか、いささか疲れております。一年分の疲労。

さて、今日はクリスマス。世界は平和だったでしょうか?
Xmas Tree
そろそろお役御免となりそうな、かわいそうなクリスマスツリーを出して、飾ってみました。(ちょっと遅かったかしら・・・)

12月19日・20日 アントニオ・タブッキ 「供述によるとペレイラは・・・・・・」 (白水Uブックス)
不思議な小説でした。主人公のペレイラ氏は、社会部の新聞記者として大新聞に30年以上奉職し、新しく創刊された夕刊紙の文芸面の主任として仕事を始めたところです。彼は、文芸面に自分で翻訳したバルザックの短編を載せたりしています。仕事場も新聞社とは離れたところにあり、亡くなった妻の写真に話しかける以外には、人と話をすることもなさそうです。そんなペレイラ氏が、ひょんなことから非合法活動をしているらしい若者たちと係わり合いを持ち、振り回され・・・最後には、自分の意志でささやかな反政府的行動に出てしまいます。
生と死、政治、ジャーナリズムなど、色々なものが絡み合って、玉虫色の小説。

12月21日〜23日 宮部みゆき 「模倣犯 4・5」 (新潮文庫)
1月1日発売だと聞いていましたが、年末はすべてが前倒しにされるのですね。

さて、この長い小説、4巻になるとそれまでの疾走感は薄れます。その代わり、これまではピースとしか呼ばれていなかった主犯が、ついに網川浩一という名前を持って登場してきます。

この小説で魅力的なのは、何といっても有馬義男さん。たった一人の孫娘を殺されてしまった老人です。真犯人の網川が供述を始め、「これで一連の事件はようやく解決に向かいます」とニュースが報じた時の、「終わってなんかいねぇ!・・・だって鞠子はかえってこねぇ」と泥酔する姿には、胸を衝かれます。常に平静を保って行動してきた老人であるだけに、余計にその悲しみの深さが伝わってくるのです。宮部さん、うまいですねぇ。



2005/12/25 13:57 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

寒いですね

江戸川


今日は、今年一番の寒さだったそうです。北西の風が吹き付けていたのでしょう、明け方から風の音が激しくて、ネコさんと「寒そうだね。もうちょっとお布団に入っていようね」と、寝床でぐずぐずしていました。
北風が強いと、空はきれいです。寒い一日が過ぎて、夕方の川辺はこんなに美しい。

12月16日 宮部みゆき 「東京下町殺人暮色」 (光文社文庫)
宮部みゆきさんは、あとを引きます。「模倣犯」の続きが読みたくて我慢している気持ちを、旧作を読んでちょっとでも晴らしておこうというわけです。下町を舞台にしたもののうち、「理由」は長いので、刑事さんの父親と中学生の順くんの出てくるこのお話にしました。ハナさんという家政婦さんがとても魅力的。いまどきの変な親よりも、よほど子供を大事にしてしっかり育ててくれそう。

12月17日 塩野七生 「黄金のローマ 法王庁殺人事件」 (朝日文芸文庫)
マルコ・ダンドロというヴェネツィア貴族とその恋人のオリンピアが主人公の殺人事件シリーズ3作目です。おそらく1作目が一番おもしろいのですが、この小説に出てくる場所を地図でたどりながらローマのおさらいをいたしました。

ロンドンもパリもウィーンもベルリンも、それぞれ、訪れるものにとって壮麗な都と思えましたが、永遠の、という枕詞は、ローマはだけのものです。

週末なので、映画もサッカーも見ました。

12月17日 マイケル・ホフマン監督 「真夏の夜の夢」 (DVD)
これも、先週RSCのお芝居をみたので、おさらい。こういうDVDを何枚持っていることか・・・
出演者が豪華です。オベロンがルーパート・エヴェレット、ティターニアがミシェル・ファイファーという、とても現代的で美しい妖精王と女王。そのほか、公爵の婚約者を演じたソフィー・マルソーは気品があり、ヘレン役のキャリスタ・フロックハートはなかなか芸達者なところを見せてくれます。
これは、明るく綺麗なお伽噺の「真夏の夜の夢」です。

12月18日 FIFAトヨタカップ リバプールvsサンパウロ (4ch)
攻め続けたリバプールには1点が遠く、ほんの数本しかシュートのなかったサンパウロが虎の子の1点を守りきって、世界クラブ王者だそうです。シーズン中のこの時期に、地球一のクラブ決定戦、というのも迷惑なのではないかという気がして仕方がありません。

ところで、地球一って、アナウンサーがうるさかったんですけれど、地球一に対するのは月一とか太陽系一とかなのでしょうか・・・とても違和感がありました。世界一で何が悪い!

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2005/12/18 23:01 | 雑記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

デジタル化が進まない!

このところ、LDのデジタル化が全く進んでいません。HDDの容量がほとんど残っていないからなのです。HDDには、ジャニーズさんがあふれています。KAT-TUNの亀ちゃん出演のドラマから生まれたユニット「修司と彰」出演の歌番組などなどなど・・・まぁね、若い子は可愛くていいんですけどね。
それでも、言っておこう。「人のものを勝手に使うのはよしてくださいね!」

冬至も近づいて一年で一番暗い時期、今週はすっかり寒くなって、風邪を引いて、出勤時刻が不規則で、といいことなし。ああそれなのに、いえ、だからこそ、暗〜い話を、ずずずーっと読んでいます。ブルックナー週間です。

12月11日〜13日 アニータ・ブルックナー 「ある人生の門出」 (晶文社)
12月14日・15日 アニータ・ブルックナー 「招く女たち」 (晶文社)

ある人生の門出は、ブルックナーの処女作です。彼女は、神経症の治療の一環として小説を書き始めたとのことです。
「ワイス博士は四十歳になった今、自分の人生は文学のおかげで廃墟と化したと思った。」という言葉から始まるこの作品の主人公、ルース・ワイス博士の人物像にはブルックナーの人生が色濃く投影されているように思います。研究者としてのスタートラインには立つことができたものの、その後の歩みは決して順調ではなかった。両親の面倒を見て、母親を看取り、結構いい加減に結婚した相手は事故でなくなり・・・気持ちの滅入るような話です。
淡い恋は、いつも独りよがりで実ることはありませんでした。ルースと、無意識のうちにルースに依存している、ある意味世間離れした両親の生活にまつわるこまごまとした出来事が、俗物のお手伝いさんの言動を交えて、それこそ微に入り細に入りつづられていきます。
オースティンを思わせるような極めてイギリス的な小説。

「招く女たち」の方は、ルイス・パーシーという男性が主人公。彼も学者さんです。独りよがりで、人間として成熟しておらず、極めて観念的。まぁ、嫁のティシーに逃げられるのも無理はないか、と思われるような人物です。長い単調な生活のあと、転機は、アメリカからもたらされます。自分の研究を評価してくれるアメリカの学者からの誘いで、それまでの図書館での世捨て人のような生活を捨て、大学の教師として自分の研究してきたことを後進に伝える道を選ぼうとするところで、物語は終わっています。
女の人のせいにしちゃぁいけませんよ、ルイスさん。あなたが自分の道を歩き始めたら、エミーさんだって付いて来たじゃありませんか。

2005/12/16 23:54 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

怒っています!

何が悪いって、このコンピュータという代物にかかわっている業界全部が、です。アプリケーションソフトの売り手は、年寄りに説明しようという気がないとしか思えません。カタカナだらけの言葉の意味が分からない、手順どおりにやってみたが途中で進まなくなってしまった・・・父親が問題に遭遇するたびに呼びつけられるんですから、たまったものではありません。私だって、プロじゃないのよ、もっと上手く説明しろといわれても、ねぇ。
しかし、喜寿も過ぎたじいさんが、一通りのことはできているんですから、まぁ、協力しなくっちゃ。


12月7日〜9日 アニータ・ブルックナー 「嘘」 (晶文社) 
母を看取ったあと、ほとんど他人との付き合いもなく一人で静かに暮していた50歳の独身女性のお話。彼女の姿が見えなくなり、かかりつけの医者が「失踪したのではないか」と警察に届け出たことで、周囲の人々が、これまでの彼女との関わりを通して自分の過去を振り返ることになります。
主人公のアナ・ダラントだけでなく、アナの母の友人だったミセス・マーシュとその子供たち、友達、ミセス・マーシュとダラント家の主治医とその妻などの登場人物のアナに対する気持ちと、それに対するアナの気持ちが、合わせ鏡になっています。
自分と同じような境遇の友人の結婚という事件をきっかけに、自分は周囲の人々にとって「都合のいい人間」でしかなかった、自分をも周りをも偽ってそういう役割を演じてきただけだった、と悟ったアナは、自由に生きようと決意したのです。
読みごたえのある作品。

12月10日  グレゴリー・ドーラン演出 RSC 「夏の夜の夢」 (@東京芸術劇場)
ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの公演を2年連続で見ることができました。去年は「オセロ」。どちらもグレゴリー・ドーランの演出です。
「真夏の夜の夢」といえば、誰でも知っているつもりになっているお芝居ですが、意外や意外、かなり複雑な構成なのです。まず、アテネの公爵とアマゾンの女王、ハーミアとライサンダー、ディミトリアスとヘレナ、そして妖精の王オベロンと女王ティターニアという4組のカップルがあり、そこにいたずら好きな妖精パックが絡みます。さらに、公爵の結婚祝いの芝居を演ずる職人たちも登場。その中の一人ボトムはロバ頭にされてしまい、ティターニアのお気に入りになるという騒ぎ。
でも、夏至の夜があけると、すべては清められ正しいかたちを取り戻して、3組の結婚式による大団円となります。

今回の演出は、スクリーンや月、それに廃材でできた森を使った舞台装置が印象的でした。シンプルだけれど、ピーター・ブルック演出のように「何もない」わけではない。それに、私たちの隣にいても「不思議ではない」登場人物たち。妖精パックですら、パブで隣合ったおにいちゃん的な造形です。ハーミアとヘレナにいたっては、ロンドンの下町娘みたいでしたし・・・そんな中、オベロンとティターニアだけが、別の世界に住む人物という気品と強さを漂わせていました。

俳優さんたちの朗誦術は見事なものですし、演出もわざとらしさを感じさせない・・・おもしろかったですよ。

2005/12/11 23:58 | COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

早起きは・・・

早起きは・・・

2日つづけて、早起きをして7時前に家を出なければなりませんでした。三文x2日=六文の得?
ちょうど学生さんたちの通学時間。学校って始業時間が早かったんですね。フレックスタイムに慣れて、すっかり朝寝坊になった自分に驚きです。

12月5日・6日 小川洋子 「博士の愛した数式」  (新潮文庫)
全国の書店員が、自分たちがお客に一番勧めたい本を投票で選ぶのが「本屋大賞」です。その第一回目の大賞受賞作がこれ。
事故の後遺症で、80分しか記憶が保てない老数学者と、家政婦とその子供の3人の物語です。数字の不思議がちりばめられ、読み進んでいくうちに数字に魅せられた人々の気持ちが分かるような心持を覚えます。
例えば、完全数28。自分以外の約数を全部たすと28になるのですが、このような数のことを完全数と呼ぶのだそうです。なんとこれは博士が記憶をなくす前にこよなく愛した阪神の江夏投手の背番号でもありました。

小川さんの小説は、ぼちぼちと文庫で読んでいます。が、文章の美しさといい、淡々と展開される物語からかもし出される叙情といい、たしかにこの作品は、小川さんのひとつの到達点を示すものかもしれません。

12月6日 シルヴィ・ギエム 「ボレロ」  (@東京文化会館)
モダン、というのでしょうか、コンテンポラリーというのでしょうか、そういう区分けはよく分からないけれど、クラシックバレエとは趣が異なり、気楽に楽しめました。
ギエムの踊りは始めて見ましたが、5時半にオフィスを飛び出して駆けつけた甲斐がありました。ジェンダー・フリーの踊り手さん。ギエムの踊りは、潔く、力強く・・・素晴らしいですね。

ボレロ」を踊るのは、これが最後なのだそうです。そんな公演のチケットを、ダブって取ったと言って押し付けてくれた友人に感謝。

ギエムの、足し算も引き算も必要のない鍛え抜かれた肉体美に圧倒され、脂肪まみれの我が身を恥つつ会場をあとにしたのですが・・・何と言うことでしょう、結局一緒に見にいった「青春(時代からの)アミーゴ」と二人、お腹すいたよねと、飲んで食べて帰ってきたのでした。
本当に、何てことでしょう!


2005/12/07 23:38 | 雑記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

師走も、早4日経ちました

私はではないけれど、結構忙しく走っております。今月前半は公私とも、かなりきついスケジュールをこなさなくてはなりません。

それに、今日の雨! 寒かったですねぇ。寒い雨の中、写真屋さんにデジカメプリントを頼みに行ってきました。なにしろ、プリンターが古いもので・・・
シシリアは暖かかったんですけれど、既に夢の彼方へ去ったような気がします。

12月1日・2日 宮部みゆき 「模倣犯 1巻・2巻・3巻」(新潮文庫)
なんとなく、日本のミステリーは文庫本で読むと決めているところがあって、本屋に行ってもこの小説の単行本には目を向けないようにしていました。
我慢してじっと待っていた甲斐がありました。スピード感、予断を許さないストーリー展開、登場人物像の描き分けの確かさ・・・かなりの分量ですが、一気に3冊読みました。おそらくこの3巻が、単行本出版時の上巻だったのだと思います。4巻と5巻の出るのが待ち遠しい。
1巻に登場した高校生の真一君やルポライターの滋子さんが、最後でまた重要な役割を果たすのだと思いますが、どんでん返しがありそう。

12月3日 セレッソvsFC東京 (NHK総合)、ガンバvsフロンターレ(BS)
忙しくチャンネルを切り替えて、あっちを見たりこっちを見たり・・・ファンの方には申し訳ない見方をしてしまいました。野次馬でした。
このところの勢いのまま、セレッソが優勝するのではないかと思っていたのですが、最後の最後で失速してしまいました。西澤さんも気合十分で素晴らしかったのに・・・
ガンバは、監督さんと宮本さんの涙がすべて。大阪から初のリーグ優勝、とにかくおめでとうございました。
久しぶりにアントラーズが4点も取って、それも野沢くんが2点取って、勝ちました。鹿島まで行くべきだったかしら。

12月4日 山岸涼子 「テレプシコーラ 第8巻」 (メディア・ファクトリー)
お医者さんに、バレリーナではなくバレーボールの選手だと勘違いされて、間違った手術をされてしまった千花ちゃん。ついに3度目の手術をうけることになってしまいました。
一方、「くるみわり人形」の主役に抜擢された六花ちゃんは、あいかわらず出来・不出来の差が激しいまま、公演の日を迎えようとしています。
さて、この姉妹、どうなるんでしょうか。




2005/12/04 23:53 | 雑記COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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